近頃世間を騒がす怪盗キャッツアイ。毎回予告状通りに、華麗に美術品を盗んでゆくその正体は、街の片隅で喫茶店を営む来生家の三姉妹だった。彼女たちは、行方不明の画家である父、ミケール・ハインツを探すため、散逸したハインツの絵や美術コレクションを集めていたのだった。
だが三姉妹の次女、瞳と、キャッツアイを追う刑事の俊夫は恋人同士。正体を隠しながら俊夫とつきあう瞳は、常にジレンマを抱えていた。一方俊夫は、刑事と泥棒という立場でキャッツアイと接するうち、キャッツに惹かれるものを感じるようになる。
やがてキャッツアイは父の行方の手がかりをつかむが、そこに待っていた悲しい運命とは…
三姉妹の次女。長いストレートの髪にスリムな体の美人。勝気で一途な性格。抜群の運動神経で、キャッツアイの実行犯的な役目を担う。内海 俊夫とは高校時代からの恋人同士だが、刑事になった俊夫と、泥棒である自分の立場に悩みつづけることに。
三姉妹の長女。ウエーブのかかった明るい色の髪で、口元にほくろのある色っぽい美女。冷静で頭脳明晰、キャッツアイの作戦担当である一方、どこか茫洋としていてたまにボケをかますところも魅力的。
三姉妹の末っ子。現役女子高生（後に女子大生）。ショートヘアのボーイッシュな元気娘。
メカに強く、よくキャッツアイの使う小道具や新兵器を開発している。
三姉妹のなかでは唯一父親と過ごした経験がなく、それだけに父への思慕は一番強いようだ。
警視庁犬鳴署の刑事。キャッツアイの逮捕に全力をそそいでいる。瞳とは恋人同士だが、彼女がキャッツであることは知らない。そのため、警備の情報などをもらしてしまうことも。真面目で優しい性格。銃嫌いだが実は射撃は得意らしい。福岡出身で、興奮すると博多弁が出てくる。
本庁から犬鳴署に配属されてきた女刑事。鋭い勘で三姉妹をキャッツとにらんで執拗に追うが、なかなか証拠をつかめずにいる。
当初は俊夫に好意を抱いていたが、男装のキャッツに惚れたり、勘違いから神谷を好きになったり、と恋の方も忙しい。
キャッツアイの活動を影で支える謎の人物。過去に三姉妹の父・ハインツと深い関わりがあり、何かと彼女たちの世話をやく。また傭兵の経験もあったらしく、アメリカ大統領のイスをゆすれるほどのネタを持つ男でもある。
ルポライターで俊夫の友人。その正体は怪盗ねずみ。主に宝石を狙い、盗みの後に証拠としてコインを残していく。キャッツアイを一方的にライバル視している。女好きでしばしば瞳にちょっかいを出す。
警視庁犬鳴署捜査一課の課長。俊夫や浅谷の上司。いつも部下たちの無能ぶり(?)に悩まされている。
俊夫と同じ福岡の出身。
犬鳴署の刑事で、俊夫の後輩。サングラスにリーゼント、何かと拳銃を振り回す「逆噴射」刑事。泪のことが好き。下の名前は猛。
犬鳴署の刑事で、俊夫の同期。なぜか長髪・下駄履きで空手を使う。ロリコン(?)で愛のことが好き。
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